「豚肉を焼くときはフライパンに油を…」そう思い込んでいませんか?
実は銘柄豚の場合、油は不要どころか逆効果になることもあります。
沖縄の食肉卸が日々お肉と向き合っているからこそ知っている、脂の甘みを最大限に引き出す焼き方をご紹介します。
「油をひく」のは一般的な豚肉の話——銘柄豚は別物

スーパーで売られている一般的な豚肉は、脂身が少なく、そのままフライパンで焼くと焦げついてしまうことがあります。だからこそ、フライパンに油をひく習慣が定着しているんです。
でも、銘柄豚はそもそも脂の質が違います。パイナップルポークやキビまる豚、JAあぐー豚は、いずれも特別な飼料と丁寧な飼育管理によって、融点の低い上質な脂を持っています。フライパンに入れた瞬間から脂が溶け出し、自分の脂で焼けていくような状態になります。
ここに余分な油を加えてしまうと、銘柄豚本来の脂の風味が薄まってしまいます。せっかくの甘みとコクが油に流れていくようなイメージです。
油なし・弱火からじっくり——プロが教える焼き方の手順

食肉卸のプロが実践している焼き方は、とてもシンプルです。
まず、フライパンに油はひきません。冷蔵庫から出したお肉を、少し室温に戻してからフライパンに置きます(夏場は10分、冬場は15〜20分程度が目安です)。
火加減は弱火から。強火で一気に焼くと、表面だけが焦げて中が生になりやすくなります。弱火でじっくり加熱することで、脂がゆっくりと溶け出しながら、お肉全体に均一に火が通っていきます。
片面をじっくり焼き、表面に透明な肉汁が浮き上がってきたら裏返します。裏面も同様に弱火でじっくり。最後に少し火を強めて、両面に軽く焼き色をつければ完成です。
焼いている最中に出てくる脂は、拭き取らないでください。この脂でお肉が自分自身を焼いている状態がベストです。
焼いた時に溶け出す「透き通るような脂」の正体とは

銘柄豚を弱火で焼いていると、フライパンに透き通るようなサラサラとした脂が溶け出してくるのがわかります。これが、上質な銘柄豚の脂の特徴です。
一般的な豚肉の脂は白く濁り、冷えると固まりやすい性質を持っています。一方、銘柄豚の脂は融点が低く、体温に近い温度でもとろけるような感覚があります。
パイナップルポークの場合、パイナップルや海洋深層水で育つことで、脂のきめが細かく、食べた後に口に残るくどさがないと言われています。カロリーや脂質も一般的な豚肉と比べて低く抑えられていますが、甘みは強い——これが銘柄豚の脂の不思議なところです。
「豚肉の脂は苦手」という方も、銘柄豚の脂は印象が違う、という声をよくいただきます。一度試してみる価値があると思います。
3種の銘柄豚、脂の甘みはこんなに違う

同じ「油なし・弱火焼き」でも、3種の銘柄豚はそれぞれ個性の違う脂の甘みを持っています。
パイナップルポークはあっさりとした中に甘みがあり、後口がすっきりしています。脂が苦手な方でも食べやすいと言われることが多い品種です。キビまる豚はとろりとした脂のなめらかさが特徴で、口の中でゆっくりと甘みが広がります。JAあぐー豚は脂の量がやや多めですが、その分コクと旨みが強く、噛むほどに味が出てきます。
どれが一番美味しいかは、食べる人の好みによって分かれます。だからこそ、食べ比べることに意味があります。
まずは食べ比べセットで違いを体験してみてください
トラストフーズでは、JAあぐー豚・パイナップルポーク・キビまる豚のロースを各100gずつセットにした「沖縄銘柄豚3種 食べ比べセット(300g)」を1,990円でご用意しています。
3種を同じ「油なし・弱火焼き」で調理して、脂の甘みや口どけの違いを比べてみてください。焼き方を少し変えるだけで、お肉の印象がこんなに変わるのか——そんな気づきが、食卓を少し豊かにしてくれると思います。
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